日商簿記3級経理の知識

【徹底解説】売掛金・未収入金・未収収益の違い【簿記3級】

日商簿記3級
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流動資産の勘定科目には「売掛金」「未収入金」「未収収益」があります。

  • 売掛金
  • 未収入金
  • 未収収益

この3つは代金を受け取る権利である債権です。

今回はこれらの勘定科目についての違いを解説します。

売掛金」「未収入金」「未収収益」の違いをわかりやすく解説していきます。

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「売掛金」とは?

「売掛金」は、営業取引によって販売した場合に使います。

売掛金の相手科目は売上です。

例:A社はB社より商品100円を仕入れた。代金は後日支払うとする。

仕入100/買掛金100

例:A社は仕入れた商品を150円でC社は販売した。代金を後日受け取るとする。

売掛金150/売上150

「未収入金」とは?

「未収入金」は、営業”外取引によって販売した場合に使います。

営業外取引とは?

例えば、下記が営業外取引になります。

小売店などの店舗の場合、「自販機の収入」も営業外取引になります。

また「未収入金」の相手科目は営業外取引のため

営業外収益」「特別利益」の項目で扱われることが多いでしょう。

例:A社は備品(帳簿価額200円・直接法)を150円で売却した。代金を後日受け取るとする。

未収入金150/備品200
固定資産売却損50/

例:A社は有価証券(帳簿価額200円)を300円で売却した。代金を後日受け取るとする。

未収入金300/有価証券200
/有価証券売却益100

「売掛金」と「未収入金」の違いは営業取引かどうかになりますね。

「未収収益」とは?

「未収収益」は一定の契約に従い、

継続的な契約で生じる収益で役務提供が終わっておらず、債券が確定していない場合に使用します。

未収収益の主な例は、貸付金による利息(受取利息)です。

相手に現金を貸せば利息は発生しますが、利息は返済時にもらう場合

返済前に期末決算を迎えたとき、決算月まで発生した利息を計上しなければなりません。

例:A社は、B社に2月に現金を貸し付けた。3月末決算時点で発生した利息200円である。

未収収益200/受取利息200

このように決算時に計上する収益・費用を経過勘定といいます。

まとめ

売掛金」「未収入金」「未収収益」の違いをまとめると下記のようになります。

  • 売掛金
    営業取引による債権
  • 未収金
    営業外取引よる債権
  • 未収収益
    継続的な契約で役務提供が終わっておらず、債権が確定していないもの

↓また別の記事で、「買掛金」「未払金」「未払費用」の違いについてまとめてあります。

内容は債務・債権の違いで同じようなものですが、よかったらご参考ください。

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