日商簿記3級

固定資産の改良・修繕|資本的支出と収益的支出の違い

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固定資産を保有していると、その固定資産を改良修繕することがあります。

改良と修繕によって計上方法が異なります。

今回は「固定資産の改良・修繕」について解説します。

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固定資産の改良・修繕とは?

固定資産の改良」は従来の資産に付加価値を与えることをいいます。

固定資産の修繕」は故障・破損した資産を元の状態に戻すことをいいます。

固定資産の改良を資本的支出といい資産で計上します。

修繕を収益的支出といい費用で計上します。

固定資産の改良」→資本的支出(資産)

例・・建物に非常階段設置、防火・防音の設備工事など

固定資産の修繕」→収益的支出(費用)

例・・壁のひび割れ・雨漏りの修復や機械の故障の修理など

付加価値を与えるのが改良、元の状態に戻すことが修繕になります。

固定資産の改良・修繕の仕訳方法

固定資産の改良・修繕の仕訳処理について解説します。

改良

固定資産の改良」は付加価値を与えるため

固定資産の取得原価に加算します。

例題

建物に防音設備を設置し、代金500,000円を現金で支払った。

(解説)

建物500,000/現金500,000

※付加価値を与えるため改良(資本的支出)→固定資産で計上

修繕

固定資産の修繕」は元の状態に戻すため

修繕費(費用)で処理します。

例題

建物に防音設備を設置し、代金500,000円を現金で支払った。

(解説)

修繕費500,000/現金500,000

※付加価値を与えていないため修繕(収益的支出)→費用で計上

改良と修繕を同時におこなった場合

例題

建物の改修工事を行い、代金500,000円を現金で支払った。

また代金のうち80%は資本的支出である。

(解説)

建物400,000/現金500,000
修繕費100,000/

問題文に代金のうち80%は資本的支出と記載しているため

500,000×80%=建物400,000円

残り100,000は収益的支出のため修繕費となります。

まとめ

今回は、固定資産の改良・修繕について解説しました。

まとめると下記のようになります。

・固定資産の改良(資本的支出)

→付加価値を与えること。資産で計上

・固定資産の修繕(収益的支出)

→元の状態に戻すこと。費用で計上

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