固定資産の減価償却費で、直接法と間接法があります。
有形固定資産は、直接法と間接法どちらでも選択できますが
ソフトウェアなどの無形固定資産では直接法のみです。
無形固定資産で間接法は認められません。
今回はその理由について解説します。
直接法・間接法のメリット
間接法のメリット
間接法のメリットは取得原価と減価償却累計額を区別することで
その資産はいくらで購入したか常に把握することができます。
直接法のメリット
直接法のメリットは、勘定科目を1つにまとめることで
事務処理を軽減できることです。
有形固定資産では、どちらも選択できますが
間接法を採用している会社の方が多いといえます。
しかし、小規模な会社の場合、事務処理を軽減させるため直接法を採用をしている事もあります。
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では、なぜ無形固定資産は直接法のみなのでしょうか?
下記で解説します。
無形固定資産の減価償却費はなぜ直接法なのか?
結論から申し上げると
無形固定資産は資産の買い替えをしないからです。
詳しく解説
どういう意味かと言うと
パソコンや営業車などの「有形固定資産」は古くなれば買い換えます。
それ対してソフトウェアや商標権などの「無形固定資産」は
買い換えることはなく、そのまま消滅します。
有形固定資産は間接法を用いて
「いくらで購入したか?」
の取得原価の確認が出来ることで、買い替えるのにどの程度の予算が必要なのか常に把握することができます。
しかし、無形固定資産は再び購入することがないため、取得原価を知る必要がありません。
そのため、無形固定資産は直接法となっております。
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無形固定資産は間接法を用いる必要性がないということですね。
まとめ
今回は「無形固定資産の減価償却費はなぜ間接法ではなく直接法なのか?」について解説しました。
Q:無形固定資産の減価償却費はなぜ間接法ではなく直接法なのか?
A:無形固定資産は資産の買い替えをしないため。
取得原価を知る必要がないため、間接法は用いません。
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