経理職は専門性の高い仕事です。
そのため経験者採用が多いのが現実です。
それでは未経験から経理職へ目指すのは難しいでしょうか？
今回は
未経験から経理への転職は難しいのか！？
について考えていきます。
【未経験から経理へ転職を考えている方】に向けた内容になります。
- 未経験から経理職への転職は難しいのか？
- その理由とは？
- 経理へ転職する上で有利な資格
- 未経験から経理へ転職する上でのポイント
- 書類選考通過するためには？
- 面接対策
結論
結論から申し上げると下記のようになります。
未経験からの経理職の転職は難しいですが、
不可能ではありません。
私自身も未経験から経理職へ転職することが出来ました。
未経験から経理職への転職はなぜ難しいのか？
では、なぜ未経験から経理職への転職は難しいのか？
その理由は下記のようになります。
- 即戦力として求められるため。
- 採用枠が少ないため。
即戦力として求められるため
中途採用での経理職は
即戦力として求められます。
そのため、未経験者より経験者を求める会社が多い傾向になります。
採用枠が少ないため
営業職や販売職は会社の売上に直結するため
大量採用をしていたり、未経験者も募集している会社も多くあります。
それに対して、経理は間接部門であり、あまり人数を割きたくないと考えている会社がほとんどです。
そのため、少ない人数で仕事をこなすため、経理は採用枠が少ない傾向があります。
採用枠が少ないという事は、即戦力である経験者を採用する傾向が強くなります。
実務未経験で経理で必要とされるスキル
では、全ての企業の経理の求人は、経験者必須となるかというと
そうではありません。
未経験採用を行っている企業もあります。
未経験から経理へ目指す場合は
経理の実務経験以外のスキルを身に付けることが大切です。
【経理で必要とされるスキル】は下記になります。
【経理で必要とされるスキル】
- 簿記の基礎知識
- デスクワークのパソコンスキル
- コミュニケーション能力
簿記の基礎知識
経理職として働く上で簿記の知識が必要不可欠です。
日商簿記2級（あるいは3級）の取得は必須となります。
デスクワークのパソコンスキル
経理はパソコンを使って業務を行うため
パソコンスキルも必要となります。
もし前職が事務などパソコンを使った仕事の場合は
「どんな仕事をして、どんな成果に繋げていたのか？」を整理してみるといいでしょう。
経理未経験でも、このような成果は評価されるポイントとなります。
コミュニケーション能力
経理の仕事は各部署から資料をもらって、経理処理を行うことが多くあります。
そのため他部署とのコミュニケーションが非常に重要となります。
経理は黙々と仕事をしているイメージがありますが、
実際は他部署とのやり取りも多いため、コミュニケーション能力も必要となります。
仕事をする上で、チームで何か成し遂げたエピソードがあれば、面接対策として用意しておくとよいでしょう。
他部署と円滑なコミュニケーションが出来るか？は非常に重要なポイントとなります。
経理へ転職する上で有利な資格
未経験から経理職を目指す上で資格の取得は非常に有効です。
資格を持っていれば、知識の証明だけでなく
勉強意欲があるという証明にもなります。
経理へ転職する上で有利な資格は下記のようになります。
- 日商簿記2級
※あるいは3級 - MOS(Microsoft Office Specialist)Excel
エキスパートまたはスペシャリスト - TOEIC
日商簿記2級
経理関連の資格では最も知名度の高い資格となります。
簿記検定は他にも「全経簿記」「全商簿記」がありますが、
「日商簿記」が一番知名度が高い資格になります。
できれば2級の取得が望ましいですが、
出来るだけ早く経理職へ転職を目指すのであれば
3級取得後に、2級の勉強をしながら転職活動を行うのも良いでしょう。
MOS(Microsoft Office Specialist)Excel
MOS(Microsoft Office Specialist)Excelは
マイクロソフトのオフィス製品である「Excel」のスキルを証明する資格となります。
経理の仕事では、Excelを使用した仕事も多くあります。
そのためExcelのスキル証明として取得すると良いでしょう。
また難易度は下記のように分かれています。
- MOS Excel スペシャリスト
- MOS Excel エキスパート
※スペシャリスト→エキスパートで難易度が高くなります。
MOSはExcel以外にもWord、Access、PowerPointなどの資格もあります。
TOEIC
TOEICは、Test of English for International Communicationの略で
英語の能力をスコア形式（最高990点）で測定する資格になります。
海外取引があったり、海外に子会社があるような会社では
英語の知識が必要となります。
経理・簿記に加えて英語もできる人は極めて少ないため、
他の未経験経理の応募者と差別化したい場合に、TOEICを勉強するのも良いでしょう。
あくまで海外取引がある会社が対象で、国内以外で取引がない会社では英語の知識は不要となります。
経理の転職で【書類選考通過】のポイント
未経験から経理へ転職活動を行う場合、
書類選考の時点で見送りになってしまうケースが多くあります。
少しでも書類選考の通過の確率を上げるのがポイントとなります。
【書類選考通過】のポイントは下記のようになります。
経理の転職で【書類選考通過】のポイント
- これまでの経歴の棚卸し
- 保有資格を増やす
- 自己PR
これまでの経歴の棚卸し
まず書類選考で目を通すのが「経歴」です。
職務経歴書には、これまでの経歴だけではなく
- どんな仕事をしていたか？
- どんな実績を残したのか？
も記載するようにしましょう。
経理として未経験とはいえ、前職の実績は評価のポイントとなるので、
きちんと整理して記載するようにしましょう。
保有資格を増やす
未経験から経理職へ転職する応募者の多くは「日商簿記2級」を取得しています。
そのため、保有資格で差別化を狙うなら下記のような資格も取得するいいでしょう。
- MOS(Microsoft Office Specialist)Excel
→パソコンスキルを証明するため - TOEIC
→英語スキルを証明するため
ただし経理と全く関係のない資格は評価されないので
履歴書に記載する資格は経理に関係する資格のみにしましょう。
自己PR
職務経歴書では自己PRの記載があります。
そこでは【なぜ経理職になりたいのか？】を記載するようにしましょう。
経理職を目指すきっかけ、志望動機を記載することで、応募者に興味を持ち、書類選考通過率も上がります。
経理の転職で【面接通過】のポイント
書類選考を通過すれば次は「面接」です。
面接では、これまでのキャリアや経験・人柄について質問されます。
事前対策として、あらかじめ聞かれるような質問の回答を準備していくようにしましょう。
↓[面接で実際に聞かれた質問]については下記をご参考ください。
↓[好印象に繋がる逆質問の具体例]については下記をご参考ください。
また、面接を終えて「上手く回答できなかった質問」があれば
次の面接では答えられるように再度面接対策をするとよいでしょう。
面接で上手くいかなかったところは、そのままにせず
必ず対策を考えるようにしましょう。
未経験経理で採用されやすい人の特徴
私も今まで経理部の面接官として未経験採用をしたことがありますが
では、未経験ではどんな人を採用されやすいか？
それは下記になります。
【未経験経理で採用されやすい人の特徴】
＜人物面＞
- 素直な人
- 明るい人。話しやすい人。
- 入社後も学ぶ姿勢がある人
- 経理になりたい理由が明確な人
＜スキル面＞
- 簿記の資格を持っている。
- ExcelなどPCスキルがある。
まとめ
今回は「未経験から経理職への転職は難しいのか！？」について解説しました。
未経験からの経理職の転職は難しいですが、
不可能ではありません。
未経験から経理職へ目指している方に少しでも参考になれば幸いです。
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