今回は電卓の機能の1つである
【定数計算】の方法について解説します。
また、定数計算はメーカーによってそれぞれ方法が異なります。
カシオ(CASIO)・シャープ(SHARP)・キャノン(CANON)、それぞれの定数計算について解説していきます。
電卓の機能は四則演算だけではない!
電卓と聞くと
足し算・引き算・掛け算・割り算といった
「四則演算」で使用するイメージがありますが
電卓はこれ以外の便利な機能がたくさんあります。
今回は知ってると得する電卓の便利な機能を紹介します。
知ってると得する!電卓の便利な機能
電卓の便利な機能は下記のようになります。
【電卓の便利な機能】
- 右シフトキー
- クリア(C)とオールクリア(AC/CA)
- グランドトータル機能(GT)
- メモリー機能(M)
- 税込・税抜計算機能
- 定数計算
- 加算・減算・乗算・除算
↓上記の機能については下記で詳しく解説しております。
今回は定数計算について解説します。
定数計算とは?
定数計算とは、決まった数字を連続して計算することをいいます。
定数計算は下記の4種類があります。
- 定数加算(+)
- 定数減算(ー)
- 定数乗算(×)
- 定数除算(÷)
定数計算の方法は電卓のメーカーによって、それぞれ使い方が異なります。
- カシオ(CASIO)
- シャープ(SHARP)
- キャノン(CANON)
メーカーごとのやり方について例題を用いて解説していきます。
定数加算(+)
定数加算は、決まった数字を連続して加算(+)することをいいます。
(解答)
- 19+12=31
- 26+12=38
- 43+12=55
→合計:124
カシオの場合
カシオの場合は定数となる数値12を先に入力して
+を2回押します。
これにより「+12」が固定化されます。
- 12+ + 19 = →31
- 26 =→38
- 43 =→55
- GT →124
※赤は定数となる数値、青は計算結果になります。
シャープ・キャノンの場合①
シャープ・キャノンの場合は
定数となる数値12を最後に入力して
=を1回押します。
これにより「+12」が固定化されます。
- 19 + 12 = →31
- 26 =→38
- 43 =→55
- GT →124
※赤は定数となる数値、青は計算結果になります。
シャープ・キャノンの場合②
シャープ・キャノンの場合、もう1つの解き方があります。
定数となる数値12を先に入力して
+ =を押します。
これにより「+12」が固定化されます。
- 12+ = 19 = →31
- 26 =→38
- 43 =→55
※赤は定数となる数値、青は計算結果になります。
(注)この方法だと「12+ = 」と入力した時点でGT機能が使われるため、[GT]による集計はできません。
※[GT]は=で計算された数値が合計されるため。
定数減算(ー)
定数減算は、決まった数字を連続して減算(-)することをいいます。
(解答)
- 19-12=7
- 26-12=14
- 43-12=31
→合計:52
カシオの場合
カシオの場合は定数となる数値12を先に入力して
ーを2回押します。
これにより「-12」が固定化されます。
- 12ー ー 19 = →7
- 26 =→14
- 43 =→31
- GT →52
※赤は定数となる数値、青は計算結果になります。
シャープ・キャノンの場合①
シャープ・キャノンの場合は
定数となる数値12を最後に入力して
=を1回押します。
これにより「-12」が固定化されます。
- 19 ー 12 = →7
- 26 =→14
- 43 =→31
- GT →52
※赤は定数となる数値、青は計算結果になります。
シャープ・キャノンの場合②
シャープ・キャノンの場合、もう1つの解き方があります。
定数となる数値12を先に入力して
ー =を押します。
これにより「-12」が固定化されます。
- 12ー = 19 = →7
- 26 =→14
- 43 =→31
※赤は定数となる数値、青は計算結果になります。
(注)この方法だと「12ー = 」と入力した時点でGT機能が使われるため、[GT]による集計はできません。
※[GT]は=で計算された数値が合計されるため。
定数乗算(×)
定数乗算は、決まった数字を連続して乗算(×)することをいいます。
(解答)
- 52×4=208
- 124×4=496
- 96×4=384
→合計:1,088
カシオの場合
カシオの場合は定数となる数値4を先に入力して
×を2回押します。
これにより「×4」が固定化されます。
- 4× × 52 = →208
- 124 =→496
- 96 =→384
- GT →1,088
※赤は定数となる数値、青は計算結果になります。
シャープ・キャノンの場合①
シャープ・キャノンの場合は
定数となる数値4を最後に入力して
=を1回押します。
これにより「×4」が固定化されます。
- 52 × 4 = →208
- 124 =→496
- 96 =→384
- GT →1,088
※赤は定数となる数値、青は計算結果になります。
シャープ・キャノンの場合②
シャープ・キャノンの場合、もう1つの解き方があります。
定数となる数値4を先に入力して
× =を押します。
これにより「×4」が固定化されます。
- 4× = 52 = →208
- 124 =→496
- 96 =→384
※赤は定数となる数値、青は計算結果になります。
(注)この方法だと「4× = 」と入力した時点でGT機能が使われるため、[GT]による集計はできません。
※[GT]は=で計算された数値が合計されるため。
定数除算(÷)
定数除算は、決まった数字を連続して除算(÷)することをいいます。
(解答)
- 52÷4=13
- 124÷4=31
- 96÷4=24
→合計:68
カシオの場合
カシオの場合は定数となる数値4を先に入力して
÷を2回押します。
これにより「×4」が固定化されます。
- 4÷ ÷ 52 = →13
- 124 =→31
- 96 =→24
- GT →68
※赤は定数となる数値、青は計算結果になります。
シャープ・キャノンの場合①
シャープ・キャノンの場合は
定数となる数値4を最後に入力して
=を1回押します。
これにより「×4」が固定化されます。
- 52 ÷ 4 = →13
- 124 =→31
- 96 =→24
- GT →68
※赤は定数となる数値、青は計算結果になります。
シャープ・キャノンの場合②
シャープ・キャノンの場合、もう1つの解き方があります。
定数となる数値4を先に入力して
÷ =を押します。
これにより「÷4」が固定化されます。
- 4÷ = 52 = →13
- 124 =→31
- 96 =→24
※赤は定数となる数値、青は計算結果になります。
(注)この方法だと「4÷ = 」と入力した時点でGT機能が使われるため、[GT]による集計はできません。
※[GT]は=で計算された数値が合計されるため。
カシオの電卓に表示される「K」とは?
カシオの場合、[×][×]など2回打つと
電卓の画面に[K]と表示されます。
これは、定数が記録されたことを示しています。
例えば12+ + と入力して[K]と表示された場合
「+12」で定数が記録されたという意味の表示になります。
まとめ
今回は電卓の機能の1つである
【定数計算】の方法について解説しました。
定数計算はとても便利な機能ですが、
メーカー(カシオ・シャープ・キャノン)によって方法が異なるので注意しましょう。
また全ての電卓がこの機能が付いている訳ではありません。
上記の解説を試しても定数計算できない場合は、使用している電卓の説明書を確認すると良いでしょう。
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