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経理と会計事務所の仕事内容の違い【転職】

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簿記の資格勉強をしていて転職を考え

[経理]・[会計事務所]どちらに転職しようか迷っている方に向けて

今回は[経理]と[会計事務所]の仕事内容の違いについて解説します。

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経理と会計事務所の仕事内容の違いとは?

大きな違いはクライアントの有無になります。

経理は自社の経理業務を行います。

それに対して会計事務所はクライアントの会計・税務業務の一部を代行します。

  • 【経理】→自社の経理業務
  • 【会計事務所】→複数のクライアント会計・税務業務の一部を代行
経理と会計事務所の違い

経理の仕事内容

自社の経理業務を行うため、

基本的な伝票入力・入出金管理・請求書の発行から

決算業務(月次・四半期・年次)・税務申告まで

自社の一連の経理業務を行うことになります。

【経理の仕事内容】

  1. 伝票入力
  2. 入出金管理
  3. 請求書の発行
  4. 支払処理
  5. 決算業務(月次・四半期・年次)
  6. 税務申告

など

ただし、経理業務をすべて自社で行うのではなく、

一部は会計事務所に委託していることがあります。

税務申告書の作成業務は会計事務所へ委託していたり

小さい企業であれば、経理業務全般を会計事務所に委託しているケースもあります。

経理業務を自社で全て行っている会社もあれば、一部委託している会社もあります。

また、経理業務の仕事内容の範囲も、企業規模によって大きく異なります。

中小企業の場合

中小企業の場合、経理という職種でも

経理以外の人事・労務・法務など総務全般の仕事を行う場合もあります。

例えば仕事内容は下記のようなものになります。

【総務全般の仕事内容】

  1. 給与計算・入退社の手続き(労務)
  2. 消耗品・備品の発注及び管理(総務)
  3. 採用活動(人事)
  4. 契約書のチェック(法務)
    ※弁護士とのやり取り

など

企業規模が小さい会社の場合、経理以外の総務全般の仕事を担当することがあります。

大企業の場合

※ここでいう大企業は[大会社]・[上場企業]の場合で述べます。

大企業の場合は、会計監査が義務付けられています

中小企業では税務会計を中心に経理業務を行うことが多いですが

大企業では容認されず、より細かな会計処理を行うことになります。

そのため、下記のような仕事内容が追加されます。

【経理の仕事内容】※大企業の場合

  1. 会社法あるいは金商法に基づく会計処理
  2. 監査対応
  3. 開示業務(決算短信・有価証券報告書の作成等)

など

【中小企業】

→経理以外の総務全般など広い範囲の業務に携わることができる

【大企業】

→経理業務の中でより専門的な会計処理に携わることができる

※ここでいう大企業は[大会社]・[上場企業]の場合で述べています。

ただし大企業の場合、経理だけでも多くの人数がいるため

縦割りで業務を行っております。そのため

経理の中でもどういう業務を任せられるかは会社によって異なります。

同じ経理でも会社規模によって担当業務は大きく異なります。

会計事務所の仕事内容

会計事務所の場合、複数のクライアントの会計・税務業務の代行します。

クライアントの全ての経理業務に携わるのではなく

記帳代行や税務申告・税務相談など税務に関する専門的な仕事が主となります。

上記以外にも、給与計算・年末調整などの代行を行う場合もあります。

【会計事務所の仕事内容】

  • 記帳代行
  • 税務申告書の作成代行
  • 税務相談の対応
  • 給与計算の代行
  • 年末調整の代行
  • 経営コンサルティング

クライアントの自社の上記業務のうち、

一部を会計事務所へ委託しており、業務委託の内容はクライアントの意向によって異なります。

また、様々なクライアントとやり取りを行うため、

クライアント先へ訪問するなどの外回りの仕事も多くあります。

【会計事務所について】

  • クライアントの経理業務の中で、会計・税務に関する仕事を主に代行している。
    ※業務委託の内容はクライアントによって異なる
  • 一連の経理業務を行う企業経理と違い、より専門的な分野の業務が中心となる。
  • 複数のクライアントを担当することで、様々な業界の会計業務に携わることができる。
  • 企業経理では、年次決算や税務申告は年1回だが、会計事務所では年に何度も経験することができる。

複数のクライアントの会計・税務に関する専門的な業務を行うのが会計事務所の仕事の特徴です。

税理士と税理士補助の仕事内容について

会計事務所には、主に[税理士]と[税理士補助]の方がいます。

税理士】

→税理士資格を持ち、税理士の独占業務を行う者

【税理士補助】

→税理士資格を持っていないが、税理士の監督下で独占業務の補助的な業務を行う者

税理士補助の方でも、税理士の指示の下で税務申告書の作成を行うことが可能です。

[税理士]と[税理士補助]の仕事内容の違い・業務分担は、会計事務所によって異なります。

補足

例えば税務相談は、[税理士]の独占業務ですが

税務相談に必要な書類の作成は、

税理士の監督下であれば、[税理士補助]が担当することが出来ます。

そのため、書類の作成は税理士・税理士補助、どちらでも対応可能です。

また税理士補助で働きながら、税理士試験の合格を目指す方も多くいます。

しかし、税理士試験の合格を目指していなくても、

複数の会社の会計・税務業務に携わることが出来るため、十分なスキルが身に付きます。

税理士補助というと、仕事の範囲が狭いと思われがちですが、税理士の監督下であれば税務に関する書類作成など広い範囲の仕事に携わることができます。

経理・会計事務所どちらに向いているか?

上記の説明を踏まえた上で、

  • どういう人が経理の仕事に向いているのか?
  • どういう人が会計事務所の仕事に向いているのか?

「自分はどちらの仕事に向いているのだろう?」と考えている人もいるでしょう。

それぞれの向いている人について下記でまとめました。

経理に向いている人

【経理に向いている人】

  • 1つの会社の経理全般、幅広く業務に携わりたい方
  • 一連の経理業務を学びたい方
  • 会社の経営を内部から支えたいと思う方
  • 社内の他部署とのコミュニケーションを円滑にできる人

会計事務所に向いている人

【会計事務所に向いている人】

  • より専門的な会計・税務業務を学びたい方
    (年に何度も決算業務・税務申告に携わることができる。)
  • 様々な企業や業界の会計・税務業務を学びたい方
  • 複数の経営者を外部から支援したいと思う方
  • クライアントとのコミュニケーションを円滑にできる方
  • クライアントのやり取りが多くなるため、外回りの仕事が苦にならない方
  • 税理士試験の合格を目指しながら働きたい方

税理士試験合格を目指し、将来独立を考えている方は、会計事務所で働いていることが多いです。

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まとめ

今回は経理と会計事務所の仕事内容の違いについて解説しました。

また

  • 経理→会計事務所
  • 会計事務所→経理

とキャリアチェンジされる方も多くいます。

今後の転職で[経理]か[会計事務所]かで迷っている方はご参考にして頂ければと思います。

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