日商簿記2級経理の知識

建設仮勘定と前払金の違い

日商簿記2級
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「建設仮勘定」について勉強すると、

「これって前払金じゃないか?」と思うことがあります。

今回は「建設仮勘定」と「前払金」の違いについて解説します。

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建設仮勘定と前払金の仕訳

前払金は流動資産で、建設仮勘定は固定資産です。

簿記のテキストを見ると下記のような例題で前払金が用いられます。

例題

A社はB社より商品1,000円を注文し、手付金として現金300円支払った。

前払金300/現金300

対して建設仮勘定は下記のような例題で用いられます。

例題

新しい事務所を新築するため、建設会社と請負契約(請負金額1,000,000円)をした。

手付金として現金200,000円支払った。

建設仮勘定200,000/現金200,000

前払金の詳細についてはこちら

建設仮勘定の詳細についてはこちら

こちらはどちらも手付金を用いた似たような問題です。

なぜ同じ手付金を用いたのに勘定科目が異なるのでしょうか?

どちらも先に支払ったから、どちらも前払金にも見えます。

この違いについて下記で解説します。

建設仮勘定と前払金の違い

この2つの違いは下記になります。

【前払金】

→商品などの未納品が対象

【建設仮勘定】

→製造中の有形固定資産が対象

※製造中の無形固定資産はソフトウェア仮勘定になります。

製造過程があるかが大きな違いですね

例題

商品100,000円を発注し、代金は現金で先に支払った。

前払金100,000/現金100,000

これは製造過程がなく、未納品で先に支払っているため

前払金」になります。

例題

業者に機械の製造を依頼し、代金100,000は現金で先に支払った。

建設仮勘定100,000/現金100,000

これは製造中の有形固定資産のため「建設仮勘定」になります。

まとめ

今回は建設仮勘定と前払金の違いについて解説しました。

まとめると下記のようになります。

商品などの未納品は【前払金】

製造中の有形固定資産は【建設仮勘定】

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