日商簿記3級経理の知識

【図解】仕入と売上原価の違いとは?

日商簿記3級
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今回は【仕入と売上原価の違い】について解説します。

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仕入とは?

仕入とは

販売製造を目的として商品・材料を購入する費用のことです。

「販売や製造を目的として」というのがポイントです。

売上原価とは?

売上原価とは

商品やサービスを販売する際に直接かかった費用のことです。

販売する際に直接かかった費用というのがポイントです。

仕入と売上原価の違い①

仕入と売上原価は同じように見えますが厳密には異なります。

「仕入」は、商品を仕入れた金額になりますが

「売上原価」は、そのうち販売に直接かかった費用になります。

つまり仕入のうち、未販売のものは売上原価に含まれません。

「売上原価」は販売に直接かかった費用であり

未販売のものは売上原価に含まれない。

下記の具体例で詳しく解説します。

具体例

例:

商品100個仕入れました。

このうち、70個は販売済み30個は未販売とします。

※商品1個=1円とします。

この時に「仕入」と「売上原価」を求めなさい。

(解答)

  • 仕入:100円
  • 売上原価:70円

仕入:

1個1円の商品を100個仕入れたので、仕入れは100円になります。

売上原価:

「売上原価」は販売に直接かかった費用であり

未販売30個は売上原価に含まれません

そのため、販売済みの70個が売上原価になります。

補足

小売業の場合、商品を仕入れて販売するサービスになりますが

製造業の場合、材料を仕入れて、その材料から製品を作り、販売します。

製造業の場合、「製品を作る」という工程が入ります。

製品を作る場合、材料の仕入以外にも、下記のような費用がかかります。

  • 製品を作る人の労務費
  • 製品を作る工業の家賃などの経費

これらも商品を販売する上で直接かかる費用になるため

売上原価に含まれます。

売上原価は、材料の仕入以外にも

「製品を作る人の労務費」「製品を作る工業の家賃などの経費」も含まれる。

製造業の原価は「製造原価」とも呼ばれております。

売上原価は利益を求めるために必要

売上から売上原価を差し引いたものが売上総利益となります

売上ー売上原価=売上総利益

利益を求めるためには売上原価は重症な数値となります。

売上総利益は「粗利」とも呼ばれています。

まとめ

今回は【仕入と売上原価の違い】について解説しました。

要点をまとめると下記になります。

  • 仕入とは販売製造を目的として商品・材料を購入する費用のこと
  • 売上原価とは商品やサービスを販売する際に直接かかった費用のこと
  • 売上原価は、仕入のうち未販売のものは売上原価に含まれない。
  • 売上原価は、仕入以外にも「製品を作る人の労務費」「製品を作る工業の家賃などの経費」も含まれる。

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