新型コロナウィルスの影響もあり、CBT方式の試験やIBT方式の試験が増えてきました。
元々、試験会場で受験する統一試験のみしかなかった日商簿記もネット試験と呼ばれるCBT方式の試験を取り入れるようになりました。
私はCBT方式の試験・IBT方式の試験どちらも経験あるので、それぞれの特徴や違いについて説明していきます。
CBT・IBTとは?
CBTは「Computer Based Testing」の略
IBTは「Internet Based Testing」の略になります。
この2つの共通点は紙の試験ではなく、パソコンを使った試験ということです。
つまりパソコンを操作して問題を解く試験になります。
この2つの大きな違いは下記になります。
- 「CBT」はテストセンターにあるパソコンを使って試験を受けること
- 「IBT」は自分のパソコンを使って自宅などで試験を受けること
CBTはコンピューターを使う試験ということから
「CBT(Computer Based Testing)」と呼ばれており
IBTはインターネットを経由して試験を受けることから
「IBT(Internet Based Testing)」と呼ばれております。
また紙(print)で受ける通常の試験は「PBT(Paper Based Testing)」と呼ばれています
ペーパー試験は「PBT」とも呼ばれているんですね。
紙の試験(PBT)とCBT・IBTの違い
この違いは言うまでもありませんが、紙の試験で受けるかパソコンで受けるかの違いです。
そろぞれの特徴は下記のようになります。
紙の試験(PBT)の特徴
- 試験会場で大勢の人数で一斉に受験する
- 試験教室が複数ある大学などで実施されることが多い
- 試験日や時間は決まっており、年に数回ほどで実施頻度は少ない
- 紙で試験を受けるため、筆記用具は必須
- 合否の結果は数週間から1ヶ月程かかる
これに対してCBT・IBTの特徴は下記になります。
CBT・IBTの特徴
- パソコンを使用した試験である。
- CBTはテストセンターと呼ばれるところで実施される。
- 試験実施期間であれば、毎日行われていることが多く実施頻度は多い
- パソコンで受けるため、パソコンの操作に慣れる必要がある
- 合否の結果はその場でわかることが多い
パソコンを使ったCBT・IBTは合否の結果がすぐわかることがポイントですね
資格の試験によっては、PBTとCBT(またはIBT)で選択できることがあります。
それぞれ特徴はありますが、個人的には
- 合否がその場でわかる
- 試験を受ける機会が多い
という点でCBT・IBTの方が受験しやすいという印象です。
次にCBT・IBTの違いについて述べていきます。
CBTとIBTの違い
CBT・IBTの違いは上記でも述べていますが、テストセンターで受けるのがCBT、自宅で受けるのがIBTです。
それではそれぞれの特徴を述べていきます。
CBTの特徴
- テストセンターと呼ばれるところで実施される。
- 試験前日にテストセンターの場所を調べる必要がある
IBTの特徴
- 自分のPCを使ってインターネット経由で試験を受ける
- 自宅で(またはどこか個室がある場所を借りて)受験する
- カメラ付き・マイク付きPCを持っていなければ受験できない
- 試験当日は周りにモノや人がいないか確認されるので家族や同居人がいる場合は注意
- 自分のPCが試験環境に対応しているか事前に動作確認する必要がある
- 試験中はカメラで、不正がないか随時監視される
- 遠隔で試験を受けるということもあり不正防止の観点から、IBTを採用している試験は少ない
IBTは自宅で受けられるので移動時間がなくなるという点で優れています。
ただしIBT方式の試験の場合、自分のPCが試験環境に対応しているか事前に動作確認する必要があります。
動作確認の方法は各試験のホームページに記載しております。
また、IBTは自宅で遠隔で試験を受けるということは不正のリスクも非常に高いです。
そのため、試験開始前は試験監督者より、PCのカメラを360度回転させ周りに「ものが置いてないか?」「人がいないか?」のチェックが行われます。
CBT方式の申込から当日の試験の流れ
CBT方式の申込から当日の試験の流れについては下記のようになります。
CBT方式の申込から当日の試験の流れ
- 試験受験の申込サイトから希望の日時を選択して予約をする
- 予約後または試験数日前に、受験票がメールまたは郵送で届く
- 試験当日にテストセンターに向かう
- テストセンターで受験票および身分証明書を提示する
- 携帯などの持ち物はロッカーの中に預ける
- 指定のパソコンまで案内される。
- 試験開始
- 試験終了
- 合否結果の紙を受け取り、ロッカーに預けた持ち物を受け取り終了
資格の種類によって異なりますが、おおまかな流れは上記のようになっています。
受験票や運転免許書など身分証明書を持っていくのを忘れずに注意しましょう。
試験当日の流れは公式サイトに記載しているので、必ず目を通しておきましょう。
IBT方式の申込から当日の試験の流れ
IBT方式の申込から当日の試験の流れについては下記のようになります。
IBT方式の申込から当日の試験の流れ
- 自分のパソコンが試験環境に対応しているか確認する
- 試験受験の申込サイトから希望の日時を選択して予約をする
- 予約後または試験数日前に、受験票がメールで届く
- 試験当日、自身のパソコンで受験サイトにログインする
- 準備が整ったら試験開始のボタンを押す。(画面共有やマイクをONをする)
- しばらくすると試験委員が入室してくる(カメラ越しで会話する)
- カメラやマイク、画面共有がうまくされているか確認される
- カメラ上で身分証(運転免許証など)の確認
- 身の回りにものが置ていないか確認。
- 試験開始
- 試験終了(合否の結果を確認する)
資格の種類によって異なりますが、おおまかな流れは上記のようになっています。
試験中はこちらから試験監督者を見えませんが、試験監督者はカメラを通じて随時不正がないかチェックしています。
不審な動きがあると、失格になる可能性があります。画面以外をきょろきょろ見たり、席を立ったりすると不正になる可能性あるので注意しましょう。
試験当日の流れは公式サイトに記載しているので、必ず目を通しておきましょう。
IBT試験を受けた感想は下記に記載しているので、よかったらご参考ください。
まとめ
今回はCBT方式のIBT方式の試験の違いやその内容について述べました。
私はMOSではCBT方式で受験し、ビジネス実務法務検定ではIBT方式で受験しました。
以前までは、パソコンで受験するという形式は珍しく、これからCBT・IBT方式の試験を初めて受けるという方もいると思います。
初めての方は不安に思うこともあるかもしれませんが、紙の試験がパソコンに変わっただけなので特に心配する点はありません。
受験前に公式サイトで当日の流れや持ち物を確認して、当日は試験監督者の指示に従えば何も問題ありません。
新型コロナウィルスの影響もあり、元々PBT(ペーパー試験)だったものがCBT・IBTへ変更となるケースは今後も増えてくると思います。
これからCBT・IBT試験を受ける方の参考になって頂ければと思います。
コメント