FP(ファイナンシャルプランナー)3級には、【学科試験】と【実技試験】があります。
テキストや問題集を購入して学科試験をメインに勉強されている方で
「実技はどれを選ぶか?」迷っている方も多いと思います。
FP3級は試験は学科試験以外に
【実技試験】があり、こちらは3種類の中から1つ選択しなければなりません。
今回は3種類のそれぞれの出題範囲や合格率などの特徴、どれがオススメかについて紹介していきます。
試験機関は2つある。
FP3級の実技試験は3種類と述べましたが、試験機関は2つに分かれております。
【FP3級の試験機関】
- きんざい
- FP協会
多くの資格試験は1つの試験機関で行われることが多いですが、
FPではこの2つの試験機関で行われます。
そのため実技のどれを選択するかによって「きんざい」で受験するか「FP協会」で受験するか異なります。
どちらを選択しても学科試験の問題内容は同じです。実技のみ変わります。
実技試験は3種類
FP3級の実技試験は下記の3種類です。
【FP3級実技試験の種類】
- 個人資産相談業務(きんざい)
- 保険顧客資産相談業務(きんざい)
- 資産設計提案業務(FP協会)
どれがオススメかは下記のどれを重要視するかによって変わります。
出題範囲の違い
FP3級学科は6つの分野から出題されますが、実技は選択によって出題分野が異なります。
下記の〇が出題される分野で、×は出題されない分野になります。
6つの分野で自分はどれが得意で、どれが苦手かを考えた上で選択するのがベストです。
例えば、「保険顧客」は保険と書かれているので、保険に関する問題が主となります。
※保険に関する問題は「リスク管理」の分野になります。
保険関係のお仕事をされている方は「保険顧客資産相談業務」を選択することが多いです。
対して、きんざいの「個人資産」は保険に関する問題がある「リスク管理」からは出題されません。
またFP協会に関しては、6分野全てから出題されます。
★保険の問題が得意な人
→きんざいの「保険顧客資産相談業務」
★保険の問題が苦手な人
→きんざいの「個人資産相談業務」
★苦手分野はなくどれも学びたい人
→FP協会の「資産設計提案業務」
合格率による違い
次に気になるのは合格率です。それぞれの合格率はどうなっているのでしょうか?
下記は2021年以前の合格率の表です。
参考までに学科の合格率も記載します。
↓グラフで表すと下記のようになります
こう見るとFP協会の「資産設計提案業務」が圧倒的に合格率が高いのです。
しかし「FP協会」と「きんざい」の学科を比較した場合「FP協会」の方が合格率が高くなってます。
(学科に関しては試験内容同じなので合格率は変わらないはずなのですが・・)
なので、FP協会「資産設計」が合格率が高いのは、学科の合格率も高いことが原因でもあります。
学科の合格率から「FP協会」を選択する人は優秀な人が多いのかも?
また、きんざいの「個人資産」と「保険顧客」で比較すると、2020年9月除いては
「個人資産」の方が合格率はわずかながら高いです。
出題形式による違い
「きんざい」と「FP協会」では、問題の出題形式が異なります。
「きんざい」は、学科の問題と同じような内容で出題されます。
「FP協会」は日経新聞や金融雑誌などを題材とした変わった問題が出題されます。
学科と実技では出題形式は異なりますが、FP協会はさらに異なった形式となります。
学科と同じような問題で対策したいのであれば「きんざい」を選択した方が良いかもしれません。
まとめ
以上とまとめると
★保険が得意な人
→きんざいの「保険顧客資産相談業務」
★合格率が高いもので選びたい人
→FP協会の「資産設計提案業務」
★保険苦手・学科と同じような問題がいい人
→きんざいの「個人資産相談業務」
ちなみに私は「保険が苦手」「FP協会の問題形式はクセがある」という理由で
きんざいの「個人資産相談業務」を選択しました。
また、FPの試験は6割合格です。高得点を狙う必要はありません。
学科の過去問で8-9割取れている人は、実技で何を選択しても合格できると思います。
学科の対策すれば実技の点数も上がるので、最終的には「これだ」と思ったものを選択すると良いでしょう。
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