2021年6月IBT方式の「ビジネス実務法務検定3級」を受け無事合格することが出来ました。
今回は独学で合格するまでの勉強方法、おすすめテキスト、また勉強時間についても紹介していきます。
またペーパー試験とネット試験での問題の傾向の違いについても紹介します。
ビジネス実務法務検定3級とは?
「ビジネス実務法務検定」は企業のコンプライアンス・法令順守の基礎となる法律の知識を身に付けるための資格です。
3級は試験内容は、公式サイトではこのように記載してます。
ビジネスパーソンとしての業務上理解しておくべき基礎的法律知識を有し、問題点の発見ができる。(ビジネスパーソンとして最低限知っているべき法律実務基礎知識を想定)
引用:東京商工会議所 ビジネス実務法務検定
大きく下記の8つの分野から出題されます。
ビジネス実務法務検定3級の試験範囲
- ビジネス実務法務の法体系
- 企業取引の法務
- 債権の管理と回収
- 企業財産の管理と法律
- 企業活動に関する法規制
- 企業と会社のしくみ
- 企業と従業員の関係
- ビジネスに関連する家族法
「法律の勉強しないとわからない問題」もあれば、「試験対策なしでも解ける常識的な簡単な問題」も出題されます。
試験概要
ビジネス実務法務検定は6-7月,10-11月の期間に実施されます。
以前までのペーパー試験の時は年2回の実施でしたが、IBT方式の試験へ変更となったことで
受験期間中はいつでも受けられるようになりました。
※ただし予約が埋まった日は受けられません
土日・平日問わず試験日を選択することが可能で時間も
【10:30、11:00、13:30、14:00、15:30、16:00】
と細かく分かれており、好きな時間帯を選択することができます。
試験方式
以前まではペーパー試験一択でしたが、2021年度より
IBT方式による試験が導入されました。
IBTとは、自宅からインターネット経由で試験を受けることです。
また、テストセンターで受験するCBT方式の試験もあります。
CBTに関しては事務手数料が別途かかり受験料が高くなります。
合格基準
合格基準の得点は7割以上になります。
こちらはペーパー試験とIBT試験で変更ありません。
試験時間
以前まではビジネス実務法務検定3級の試験時間は2時間でしたが
2021年度よりペーパー試験からIBT試験へ変更となり
試験時間は90分となりました。
試験範囲に変更ありませんが、試験時間が30分短くなりました。
問題形式
ペーパー試験の頃は、大問10個で、問題数は85個でした。
しかし、2021年度よりIBT試験へ変更となり、問題の形式も少し変わりました。
試験時間が短くなったことにより、
問題数は85個→50個へ減りました。
また問題数だけではなく、問題形式も下記のように変更となりまし
【ペーパー試験】
- 正誤問題30問
- 空欄補充8問×各5
- 四股択一15問
→計85問
【ネット試験(IBT・CBT)】
- 二股択一30問
- 四股択一20問
→計50問
ペーパー試験の時は空欄補充の問題がありましたが、
ネット試験では空欄補充の問題はなくなりました。
空欄補充の問題は、1つの長い文章の中の空欄5つを穴埋めする問題です。
おそらくパソコンの画面からでは長い文章だと1画面に入りきらず、解きづらいので廃止されたのではないかと思います。
また正誤問題の代わりの二股択一が出題されました。
ネット試験はランダムで問題が出題されます。上記はあくまで私が受験したときの内容なので参考程度に認識して頂きますようお願いします。
勉強方法
次に合格までの勉強方法について書いていきます。
勉強時間
「ビジネス実務法務検定3級」の勉強時間は
一般的に40-60時間と言われています。
私の勉強時間は下記になります。
- 勉強期間は1ヶ月
- 毎日1-2時間勉強
- 勉強総時間は約40-50時間
おすすめテキストおよび勉強方法
勉強方法ですが、私はひたすら問題集と解くという方法で勉強してました。
通常の資格勉強だと、「テキスト→問題集」という順番で勉強しますが、
ビジ法3級に関しては問題集のみで独学で合格可能です。
↑私はこの問題集1冊を購入し、それ以外の参考書は購入していません。
本のタイトル通りで「テキストいらずの問題集」です。
問題は選択式なので、電車の中などでも勉強することが可能です。
私の場合は
「問題集を3周解く!→最後に過去問を解く」
という方法で勉強しました。
3周も解けば、だいたい問題が解けるようになってくるので、そのタイミングで過去問に挑戦しました。
もし過去問で80点以上取れれば、本番も合格点の7割到達できると思います。
また公式テキスト・公式問題集もありますが、ページ数が多く挫折しやすいので購入する必要はないと思います。
3級であれば、ある程度問題の傾向も決まっているので、上記の問題集で充分対策可能です。
この問題集は過去の試験問題から抜粋されています。これが解けるようになるということは試験問題も解けるということです。
わからない用語が出てきた場合
「ビジネス実務法務検定」は「法律」の知識を問う問題のため
初めて聞く法律用語がたくさん出てきます。
テキストなしの場合、用語の意味を調べたくても調べられないことがあります。
内容によっては、問題集の解説でわかることがありますが、
問題集の解説を見てもわからない場合は
「携帯で検索して調べる」が一番です。
わからない用語が出てきたら、そのままにせず携帯で調べて意味を理解するようにしましょう。
私が試験勉強中に調べた用語は「善管注意義務」「表見代理」「債務名義」「供託」「支配人」「更改」などです。
100点は目指さない
先程紹介した問題集での勉強方法では、100点を目指すことはできません。
あくまで合格目的であり80-90点を目指す勉強方法となります。
本番の試験では、問題集から全く同じ内容で出題された問題もあれば、初めて見る内容の問題も出題されました。
おそらく問題集にはないが、テキストには記載にある内容だと思われます。
↓私は問題集のみで1ヶ月勉強して、84点でした。
合格点には達してますが、満点には少し遠い点数です。
「100点を目指さないと試験本番で70点取れるか心配・・」という方もいると思います。
もし100点を目指して勉強する場合は
↓下記の公式テキストと公式問題集で対策した方がいいと言えます。
試験問題はテキストからも出題されます。
問題集のみの勉強方法では100点は目指せないので、注意しましょう。
ただ、公式テキストと公式問題集はそれなりのお値段がするので、3級であれば私は問題集のみの勉強方法をオススメします。
不安であれば公式テキストを購入しましょう。
FPや宅建の資格を持っていると有利
ビジネス実務法務検定は、FPや宅建の試験範囲と重なる部分があります。
そのため上記の資格を取得されている方は、すでに知識として覚えている部分もあるので勉強時間はさらに短縮できると思います。
- 企業と従業員の関係
- ビジネスに関連する家族法
上記2つの分野は、FP3級を取得していれば試験対策なしでも解答できる内容です。
また宅建の資格を取得されている方は、ビジ法では不動産や民法の問題が多く出題されるため有利と言えます。
まとめ
以上が、ビジネス実務法務検定3級の勉強方法になります。
まとめると下記のようになります。
【まとめ】
- 2021年度より、試験はIBT(またはCBT)試験へ変更
- テキストは購入せず、問題集のみで対応可能
- 問題集3周+過去問1回解くこと
- ただし上記の方法では100点は目指せない
- 100点目指すなら公式テキスト・公式問題集を購入した方が良い
- FPや宅建の資格持っている人は試験範囲が重なるので有利
この問題集のみという方法は3級の対策となります。
2級からは難易度も上がりテキストも必要となりますのでご注意ください。
↓また、IBT方式の試験について当日の試験の流れなどの詳細は下記に記載してます
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