ZOZO創業者である前澤友作さんが
新しいサービス「KABU&(カブアンド)」を立ち上げました。
今回はこの「KABU&(カブアンド)」について解説します。
目論見書も確認して自分なりにまとめてみました。
KABU&(カブアンド)ってどうなの?
- 怪しいサービスではない。詐欺でもない。
- ただし投資リスクはあるので
目論見書を見て理解した上で利用した方がいい。
どういう人向け?
KABU&(カブアンド)を利用するのはどういう人に向いているか?
逆にこんな人は向いてないと言えます。
KABU&(カブアンド)は夢はありますが、
必ずしも儲かるという保証はありません。
そのため「儲けたい」という意思が強い場合、そうならなかった時にガッカリするので注意したほうがいいでしょう。
KABU&(カブアンド)とは?
KABU&(カブアンド)はZOZO創業者である前澤友作さんが新しく始めたサービスで
サービスを使った分だけ株式会社カブ&ピースの株がもらえる仕組みとなっています。
株がもらえる日本初のサービス
従来のサービスとの違い
サービス内容は他社と比較しても変わりがありません。
サービスによっては使った分だけポイントがもらえることがあります。
KABU&(カブアンド)では
このポイントの代わりに株がもらえるというのが特徴です。
- 他社の場合
→使った分だけポイントがもらえる等 - KABU&(カブアンド)の場合
→使った分だけ株がもらえる
サービスを利用することで株がもらえるという今までにない試みですね
KABU&(カブアンド)のサービス内容
KABU&(カブアンド)のサービスは
下記の6つのサービスで構成されています。
KABU&(カブアンド)のサービス内容
- 電気
- ガス
- モバイル通信
- ネット回線
- ウォーターサーバー
- ふるさと納税
主に日常で欠かせないインフラを中心に展開されております。
サービス開始は2024年11月20日になります。
KABU&(カブアンド)の仕組み
KABU&(カブアンド)のサービスを利用することで
株式会社カブ&ピースの「未公開株」がもらえます。
株式会社カブ&ピースは非上場企業です。
ここから上場を果たすことで株の価値は大きく上がります。
そこで株を売却することで大きな利益が得られます。
KABU&(カブアンド)の流れ
カブアンドの今後の流れとしては下記のようになります。
- 2024年11月20日:サービスの提供開始
※利用額に応じて株引換券がもらえる。 - 2025年4月25日:発行価格の決定
※ここまでの業績をもとに第1期の株価が決定 - 2025年5月2日〜23日 株引き換え券の申込期間
※手持ちの株引換券を「株に変える」or「割引として使う」を選択 - 2025年6月20日 払込期日・株式受け渡し日
株に変える場合はこの日に株式が受け取れる
※1株当たり5円で設定
つまりサービス利用開始時は「株引換券」がもらえて
2025年6月にそれと交換する形で「株式」がもらえます。
すぐに株がもらえるというわけではないようです。
KABU&(カブアンド)の株式の特徴
カブアンドでもらえる株式は「種類株式」といい下記の特徴があります。
【KABU&(カブアンド)の株式の特徴】
- 残余財産の分配(カ倒産した際、残った財産を分配すること)がない
- 議決権(株主が株主総会で議案について賛否を表明する権利)がない
- カブアンドが上場した際、普通株式に交換される
- 全部取得条項(会社が株主総会の特別決議を通じてその株式を全て取得できる権利)付き
一般的な普通株式とは異なるので注意しましょう。
KABU&(カブアンド)のメリット・デメリット
次にメリット・デメリットを紹介します。
つまり一番注目されるのは
株式会社カブ&ピースが上場できるかどうかになります。
今後上場できるかが大きなポイントですね。
株式会社カブ&ピースが上場できる可能性
前澤さんは過去に株式会社ZOZOを上場させた経験もあるため
上場できる可能性はある。
※ただし必ず上場できるという保証はない。
一般的に上場をするには様々な審査を通過する必要があり、
非常に難易度が高いものです。
しかし前澤さんが創業した株式会社ZOZOは2007年に上場しました。
2007年12月、株式会社ZOZOは
東京証券取引所マザーズ市場(現:東証グロース市場)にて上場
過去に一度上場したという実績があるので
「今回も上場できるかも」という期待は高いでしょう。
いつ上場できるのか?
上場までにかかる期間は最低でも3年で、それ以上かかるケースがほとんどです。
現時点で株式会社カブ&ピースの上場予定時期は公開されてませんが
最低でも3年はかかると考えた方がいいでしょう。
創業者が過去に上場経験があるというのは大きな強みですね
株式の希薄化のリスク
またリスクの1つとして目論見書には「希薄化に関するリスク」が書かれてますが
これについても解説していきます。
これは利用者が増えれば増えるほど、発行する株式が増えて
1株当たりの株式の価値も下がる可能性があるということです。
価値が下がれば配当の金額も減ってしまいます。
これに対して前澤さんはX(旧Twitter)にて下記のように返答してます。
つまり利用者が増加することで希薄化は起こるけど
その分、売上も利益も増加するため、
1株当たりの利益(EPS)も増加して、株の価値は下がらないということです。
利益が増えれば配当も増えるということですね。
KABU&(カブアンド)は料金
次にKABU&(カブアンド)は料金を紹介していきます。
KABU&(カブアンド)のサービス内容
- 電気
- ガス
- モバイル通信
- ネット回線
- ウォーターサーバー
- ふるさと納税
電気
KABU&(カブアンド)でんきの料金表は下記のようになります。
↓参考までに東京電力の料金表も載せておきます。
比較する限り大きな差はなさそうです。
ガス
KABU&(カブアンド)ガスの料金表は下記のようになります。
参考までに東京ガスの料金表も載せておきます。
こちらの料金も大きな差はないようです。
モバイル通信
KABU&(カブアンド)モバイル通信の料金表は下記のようになります。
大手キャリアで比べればかなり安い金額で
格安SIMと比較すると同じくらい、あるいは少し高いといったところでしょう。
データ使用料の無制限プランはないのでそこは注意となります。
格安SIMに乗り換え検討している方はこれを機に乗り換えてもいいかもしれません。
光
KABU&(カブアンド)ひかりの料金表は下記のようになります。
ウォーターサーバー
KABU&(カブアンド)ウォーターサーバーの料金表は下記のようになります。
ふるさと納税
KABU&(カブアンド)ふるさと納税の料金は
他のふるさと納税ECサイトで金額は同じでした。
他社ではポイントがもらえますが、KABU&(カブアンド)の場合は
株がもらえるという違いになります。
他社と比較した総評
全体の料金体系を通してみましたが
思ったより価格は良心的でした。
他社と同じ程度、あるいは少し高いという印象です。
現在利用しているサービスと比較して検討してみてもいいかもしれません。
まとめ
今回は「KABU&(カブアンド)」について解説しました。
要点をまとめると下記になります。
- KABU&(カブアンド)はZOZO創業者である前澤友作さんが新しく始めたサービス
- サービス利用開始は2024年11月20日からとなる。
- サービスを使った分だけ株式会社カブ&ピースの株がもらえる仕組み
- KABU&(カブアンド)のサービス内容
- 電気・ガス・モバイル通信・ネット回線・ウォーターサーバー・ふるさと納税
- もらった株は現時点では未公開株で価値がないが、上場した時に売却すればキャピタルゲイン(売却益)が得られる可能性がある。
- ただし投資リスクもあるので利用するなら目論見書を読んだうえで利用したほうがいい。