税務

【図解】確定申告とは?やり方などわかりやすく解説

税務
この記事は約6分で読めます。
Pocket

今回は解説する内容は【確定申告】です。

皆さんは

「確定申告とはなんですか?」

と聞かれて答えられますでしょうか?

「確定申告という言葉を聞いたことがあるけど、よくわからない。」という方もいると思います。

今回は【確定申告】について詳しく知らない人でもわかりやすく理解できるよう解説していきます。

スポンサーリンク

確定申告が必要な人

確定申告の必要かどうかの有無を簡単に説明すると下記のようになります。

  • サラリーマン→不要
    ※ただし例外として必要になる場合もある
  • 個人事業主→必要

サラリーマンはなぜ確定申告が不要なのか?

個人事業主は確定申告が必要なのに

「なぜサラリーマンは確定申告が不要なのか?」

→理由は勤務先が「年末調整」をしてくれるからです。

給与所得があるサラリーマンは

勤務先が「年末調整」することで確定申告が完了します。

ただし下記の場合はサラリーマンでも例外として確定申告が必要になります。

サラリーマンでも確定申告が必要な場合

例外としてサラリーマンでも確定申告が必要な場合は下記になります。

  • 副業による所得が20万円超
  • 給与の年間収入が2,000万円超
  • 2カ所以上から給与を受けている場合
  • 勤務先で年末調整を行わなかった場合
  • 退職所得があり、「退職所得の受給に関する申告書」を提出していない人

上記に当てはまる人は確定申告が必要となります。

会社員で確定申告した方が”得”な人

また下記は確定申告はしなくてもいいですが、

したほうがになるケースは下記になります。

  • 返済期間10年以上の住宅ローンで組んだ人(1年目のみ)
  • 年間の医療費が10万以上
  • ふるさと納税などの寄付を行った
    ※「ワンストップ特例制度」の申請をしている場合は不要
  • 株式やFXなどの投資で損失が出た場合
  • 台風・地震・火災・盗難の被害を受けた場合(雑損控除)

得というのは確定申告することで納める税金が減る、つまり節税になる可能性があるということです。

確定申告の申告期限・納付期限

確定申告の申告期限・納付期限は

毎年2月26日~3月15日までとなります。

※前年の1月~12月の所得を翌年の3月15日までに申告および納税する必要があります。

確定申告とは?

では、確定申告とは何なのか?

一言で表すと確定申告とは

所得税を確定するために行うこと

になります。

確定申告とは、所得税を確定するために行うこと

所得税とは?

では「所得税」とは何なのか?

所得税は個人の「所得」に課される税金

所得とは、「収入」から「必要経費」を差し引いたものになります。

【所得税とは?】

個人の「所得」に課される税金

【所得とは?】

所得=収入ー必要経費

つまり所得とは「利益」や「儲け」のことを指しております。

所得の種類

所得は下記の10種類に区分されます。

【所得の種類】

  1. 給与所得
  2. 事業所得
  3. 不動産所得
  4. 配当所得
  5. 退職所得
  6. 利子所得
  7. 譲渡所得
  8. 山林所得
  9. 一時所得
  10. 雑所得

10種類の所得についての詳細は下記をご参照ください。

青色申告の対象となる所得

上記10種類の中で青色申告の対象となる所得は

下記の3つになります。

【青色申告の対象となる所得】

  • 不動産所得
  • 事業所得
  • 山林所得

不・事・山(富士山)は青い」で覚えましょう。

【青色申告特別控除とは?】

青色申告特別控除とは、青色申告で確定申告を行うことで所得の控除が受けられる制度になります。

青色申告特別控除の控除額は最高65万円になります。

青色申告については下記で詳しく解説しております。

確定申告書の作成方法

実際の確定申告書の書き方・作成方法は下記のようになります。

※クリックすると拡大します

収入金額等

収入金額を記載します。

所得金額

所得の金額を記載します。

※収入ー必要金額-青色申告特別控除所得

所得の種類

  1. 給与所得
  2. 事業所得
  3. 不動産所得
  4. 配当所得
  5. 退職所得
  6. 利子所得
  7. 譲渡所得
  8. 山林所得
  9. 一時所得
  10. 雑所得

10種類の所得についての詳細は下記をご参照ください。

所得から差し引かれる金額

所得控除の金額を記載します。

所得控除とは、所得から差し引くことからできる控除額になります。

※所得ー所得控除=課税所得

所得控除の種類

  1. 雑損控除
  2. 医療費控除
  3. 社会保険料控除
  4. 小規模企業共済等掛金控除
  5. 生命保険料控除
  6. 地震保険料控除
  7. 寄附金控除
  8. 障害者控除
  9. 寡婦控除
  10. ひとり親控除
  11. 勤労学生控除
  12. 配偶者控除
  13. 配偶者特別控除
  14. 扶養控除
  15. 基礎控除

所得控除についての詳細は下記をご参照ください。

税金の金額

課税所得納税額を記載します。

納税額=課税所得ー税額控除ー源泉徴収税額

【税額控除の種類】

  1. 配当控除
  2. 外国税額控除
  3. 政党等寄付金特別控除
  4. 認定NPO法人等寄附金特別控除
  5. 公益社団法人等寄附金特別控除
  6. 住宅借入金等特別控除
    (住宅ローン控除)
  7. 住宅耐震改修特別控除
  8. 住宅特定改修特別税額控除
  9. 認定住宅新築等特別税額控除
    など

税額控除についての詳細は下記をご参照ください。

源泉徴収については下記で詳しく解説しております。

その他

その他は税額の計算に直接影響がない項目になります。

  • 配偶者の合計所得金額
    など

図解

上記の流れを図解で表すと下記のようになります。

※クリックすると拡大します

青色申告特別控除がある場合は

収入金額から必要金額を差し引き、さらに青色申告特別控除を差し引いたものが所得になります。

収入ー必要経費ー青色申告特別控除=所得

確定申告書はどこでもらえるのか?

確定申告書の用紙は、各税務署でもらうことができます。

また国税庁のホームページからダウンロードすることもできます。

まとめ

今回は確定申告について解説しました。

要点をまとめると下記になります。

  • 確定申告は「所得税」を確定するために行うこと
  • 所得税とは個人の「所得」に対する税金
  • 所得とは「収入」から「必要経費」を差し引いたもの
    ※所得=収入-必要経費
  • 確定申告書の作成方法は下記の通りである。
※クリックすると拡大します

コメント

タイトルとURLをコピーしました