今回は商品売買の【買掛金と売掛金】について解説します。
掛け取引とは?
掛け取引(かけとりひき)とは、
商品の代金を後日支払ったり、受け取ったりすることを
約束して商品を仕入れたり販売することになります。
仕入先から毎日のように商品を仕入れていた時、
そのたびに現金で支払うのは手間となります。
そこで、一定の期間を設けて、その間に仕入れた商品の代金を
後日支払う掛け取引を行うのです。
※一定の期間は、1ヶ月単位で行われることが主になります。

掛け取引とは、ようするに「つけ」です。
買掛金とは?
商品を掛けで仕入れたとき、後日その代金を支払う義務が発生します。
この支払う義務を「買掛金」※負債といいます
買掛金などの代金を支払う義務のことを「債務」といいます。

支払う義務だから「債務」となります。
例題1
仕入先から300円の商品を仕入れて、代金は掛けとした
仕入 | 300 | / | 買掛金 | 300 |
借方で仕入(費用)の増加、
貸方で買掛金(負債)の増加させます。
例題2
仕入先に対する買掛金を現金で支払った
買掛金 | 300 | / | 現金 | 300 |
借方で買掛金(負債)の減少、
貸方で現金(資産)を減少させます。

仕入はPL科目の「費用」、買掛金はBS科目の「負債」です。
売掛金とは?
商品を掛けで販売したとき、後日その代金を受け取る権利が発生します。
この受け取る権利を「売掛金」※資産といいます。
売掛金などの代金を受け取る権利のことを「債権」といいます。

代金を受け取る権利だから「債権」となります。
例題1
得意先へ売価400円の商品を販売し、代金は掛けとした。
売掛金 | 400 | / | 売上 | 400 |
貸方で売上(収益)の増加、
借方で売掛金(資産)を増加させます。
例題2
得意先に対する売掛金を現金で受け取った。
現金 | 400 | / | 売掛金 | 400 |

売上はPL科目の「収益」、売掛金はBS科目の「資産」です。
まとめ
「買掛金」「売掛金」という用語は、普段の日常生活では聞きなれないかもしれませんが
会社間の取引では「掛け取引」がほとんどになります。
- 買掛金
→あとで支払う義務(債務) - 売掛金
→あとで受け取る権利(債権)
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