日商簿記3級

商品売買:返品と値引き【簿記3級】

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商品を仕入れようと仕入先へ注文し、商品を確認したところ、送られてきた商品に傷がついていたり、また注文したときの数より数量が合わなかったりすることがあります。

下記の4つのうち、今回は「返品」「値引き」について紹介していきます。

  1. 返品
  2. 値引き
  3. 割戻し
  4. 割引

「返品」「値引き」は簿記3級の試験範囲で、「割戻し」「割引」は簿記2級の試験範囲になります。

※「割戻し」「割引」の解説は下記をご参考ください。

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返品とは?

仕入れた商品の品違いや品質不良などを理由に、仕入先に商品を戻すことを「返品」といいます。

  • 仕入れた商品を戻すことを「仕入戻し
  • 販売した商品を戻すことを「売上戻し

といいます。

返品が発生したとき、どのような仕訳で処理するか次の例で解説していきます。

例①

例題

A店はB店から300円の商品を仕入れて、代金は掛けとした

仕入300/買掛金300

例②

例題

A店は、B店から仕入れた商品300円が品違いのため返品した。

買掛金300/仕入300

例①の反対仕訳になります。返品することで支払う義務が減るため、買掛金(負債)も減少します。

値引きとは?

仕入れた商品が汚損しており、代金を安くしてもらうことを「値引き」といいます。

  • 仕入れた商品を安くしてもらうことを「仕入値引
  • 販売した商品を安くすることを「売上値引

といいます。

値引きが発生したとき、下記のような仕訳で処理します。

例①

例題

A店はB店から300円の商品を仕入れて、代金は掛けとした

仕入300/買掛金300

例②

例題

A店は、B店から仕入れた商品に汚損があったため100円値引きしてもらった。

買掛金100/仕入100

「返品」も「値引き」も仕訳の方法は変わりません。

返品と値引きの違いとは?

上記のように返金と値引きでは、仕訳の方法は同じとなります。

この2つの大きな違いは、商品の移動があるかどうかです。

返品は商品の移動がありますが、値引きは商品の移動がありません。

まとめ

今回は「返品」と「値引」について解説しました。

返品も値引きも仕訳処理は変わりはありません。

また今回は仕入を例としましたが、売上の場合も同じです。

販売時は

売掛金/売上

返品(あるいは値引き)した場合は

売上/売掛金

となります。

仕入の場合も、売上の場合も、仕訳の方法は同じとなります。

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