外国の有価証券を「外貨建有価証券」といいます。
今回は「売買目的有価証券」の換算の仕訳方法について解説します。
売買目的有価証券とは?
「売買目的有価証券」は時価の変動により利益を得ることを目的として保有する有価証券です。
期末決算時には時価で評価替えします。
売買目的有価証券の換算の仕訳方法
外貨建ての売買目的有価証券は
取得時は取引発生時(HR)の為替レートで換算します。
そして決算時は下記のような処理をします。
- 決算時の時価(ドル)へ評価替え
- 決算時の為替レート(CR)へ換算
【購入時】
①外貨建取得原価×HR
【決算時】
②外貨建時価×CR
→②-①の差額は有価証券評価損益で計上する。
購入時
売買目的有価証券 | 10,000 | / | 現金 | 10,000 |
①100ドル×@100円(HR)=10,000円
決算時
有価証券評価損益 | 298 | / | 売買目的有価証券 | 298 |
・決算時の売買目的有価証券のB/S上の表示価額:
②時価99ドル×@98円(CR)=9,702円
・為替差損益の算出:
取得原価10,000-時価(CR)9,702=298円
決算時は[①取得原価(HR)]と[②時価(CR)]の差額が評価損益になります。
図解
まとめ
今回は「売買目的有価証券」の換算の仕訳方法について解説しました。
要点をまとめると下記のようになります。
<売買目的有価証券の仕訳>
【購入時】
①外貨建取得原価×HR
【決算時】
②外貨建時価×CR
→②-①の差額は有価証券評価損益で計上する。
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