棚卸資産の数量の計算方法は下記の2つの方法があります。
- 継続記録法
- 棚卸計算法
今回は2つの計算方法とそれぞれのメリット・デメリットについて解説します。
継続記録法とは?
「継続記録法」とは、商品有高帳を用いて、受け入れた数と払い出した数を
その都度記録する方法です。
【継続記録法】
◆メリット
期中でも常に在庫の数量が明らかになる。
実地棚卸と併用すれば、棚卸減耗損が把握することができる。
◆デメリット
払い出しの記録をする手間がかかる。
継続記録法は、正確な在庫数を把握できるのがメリットですが、手間がかかるのでがデメリットになります。
棚卸計算法とは?
「棚卸計算法」は受け入れの記録はするが、払い出しの記録はしない方法です。
期末に実地棚卸を行い、実際の数量を把握し
期末数量と期首・当期仕入の差額から払出数量を求める方法になります。
①(期首の数量)+②(当期仕入の数量)-③(期末の数量)
→これが払出数量
このように棚押計算法は差額で払出数量を求めます。
【棚卸計算法】
◆メリット
払い出しの記録する手間がかかりません。
◆デメリット
期末に実地棚卸するため、期中は在庫数量が把握できない。
また帳簿残高がわからないため、棚卸減耗損が把握できない。
(紛失が起きても期末の実地棚卸するまで気付かない)
棚卸計算法は、記録の手間がかからないのがメリットですが、棚卸減耗損が把握できないのがデメリットになります。
図解
まとめ
今回は【棚卸資産の数量の計算方法】として「継続記録法」「棚卸計算法」について解説しました。
要点をめとめると下記になります。
【継続記録法】
商品有高帳を用いて、受け入れた数と払い出した数をその都度記録する方法である。
【棚卸計算法】
受け入れの記録はするが、払い出しの記録はしない方法です。