簿記3級で学習する勘定科目の1つで
【仮受金】という負債科目があります。
今回は【仮受金はなぜ負債なのか?】について解説します。
仮受金とは?
仮受金とは、不明入金があった時に用いる勘定科目になります。
不明入金があった場合、預金が増加して[借方]で計上しますが
何の入金か不明のため、[貸方]の勘定科目がわかりません。
現金 | / | ? |
この不明入金があった時に使うのが仮受金です。
現金 | / | 仮受金 (負債) |
仮受金は不明入金があった時に使います。
仮受金はなぜ負債なのか?
答え
受け取ったお金は返金する可能性があるため、負債となる。
不明入金があった場合、相手が誤って振込してしまった可能性があります。
その場合、受け取ったお金は返金しなければいけません。
そのため返済義務が発生するため、仮受金は負債となります
誤って入金されたものは、返さなければならないため、負債となります。
簿記の5要素
簿記の勘定科目は
「資産」「負債」「純資産」「収益」「費用」の5つで構成されております。
負債と純資産について
上記の中で貸借対照表(B/S)の「負債」「純資産」の違いは下記のようになります。
- 負債
→返済義務がある - 純資産
→返済義務がない
負債と純資産の違いは返済義務の有無です
つまり仮受金は誤って入金された可能性があり
その場合、返済義務が発生するため「負債」となります。
まとめ
今回は【仮受金はなぜ負債なのか?】について解説しました。
要点をまとめると下記になります。
- 仮受金とは、不明入金があった時に用いる勘定科目である。
- 不明入金は相手が誤って入金された可能性が高く、その場合返金する必要がある。
- そのため返済義務が生じる可能性があるため、仮受金は負債となる。