今回は「仮払金」「仮受金」について解説します。
- 仮払金(資産)
- 仮受金(負債)
仮払金とは?
仮払金とは、勘定科目や金額がまだ決定していない時にお金を支出した場合に用います。
まだ内容が不明なため、仮払金として処理します。
例題1
仮払金 (資産) | 100 | / | 現金 | 100 |
旅費として現金を渡してますが領収証がないため旅費と確定した訳ではありません。
そのため「仮払金(資産)」で処理します。
例題2
旅費交通費 | 70 | / | 仮払金 | 100 |
現金 | 30 | / |
領収証を受け取ったため費用の内容と金額が確定しました。
この時点で、仮払金を減少させ
費用(※旅費交通費)として処理します。
またお釣りである30円が戻ってきたので
「現金」で処理します。
支払内容が確定していない現金の支出を「仮払金」で処理すると覚えておきましょう。
仮受金とは?
仮受金とは、不明入金があった時に用いる勘定科目になります。
預金口座の入出金を確認していると
不明入金があることがあります。
入金があるので現預金の増加で処理しますが、
相手勘定科目が不明となります。
現金 | / | ? |
この内容不明な入金があったときは
「仮受金(負債)」という勘定科目で処理します。
現金 | / | 仮受金 (負債) |
例題1
普通預金 | 200 | / | 仮受金 (負債) | 200 |
この入金について内容が不明のため
「仮受金(負債)」で処理します。
例題2
仮受金 | 200 | / | 売掛金 | 200 |
これにより不明入金200円が売掛金の回収と判明しました。
そのため、仮受金(負債)を減少させ、売掛金(資産)を減少させます。
「前払金」と「仮払金」の違いとは?
と疑問に思うことがあります。
その違いは、支払いの内容が確定しているかどうかになります。
支出と収入の内容が不明のときに「仮払金」「仮受金」で処理します。不明なものは「仮~」と付けると覚えておきましょう。
「前受金」と「仮受金」の違いとは?
負債科目の「前受金」「仮受金」も同様です。
- 内容不明の入金は「仮受金」
- 商品を販売したときの手付金など内容が確定しているものは「前受金」
↓「前払金」「前受金」の解説はこちらをご参照ください。
まとめ
今回は「仮払金」「仮受金」について解説しました。
要点をまとめると下記になります。
- 「仮払金」※資産
→支払内容が不明な現預金の支出 - 「仮受金」※負債
→入金内容が不明な場合
内容が不明な場合に「仮払金」「仮受金」を使うと覚えておきましょう。
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